ダイヤモンドの鑑定書と鑑別書の違いとは

ダイヤモンドネックレスやピアス、リングを購入すると「鑑別書」「鑑定書」が付く事があります。

これは両方ともダイヤモンドに関する証明書のようなものです。

似たようなものに見えるのかもしれませんが、ここでは、鑑定書と鑑別書の違いについてまとめました。

鑑定書(グレーディング・レポート)とは

鑑定書とは、ダイヤの品質を評価した成績書のようなもののことです。

また、鑑定書をグレーディング・レポートとも呼ばれます。

一般的に、0.3カラット以上の大きさかつ、裸石のダイヤモンドに対して発行できます。

ダイヤモンドのグレードを決める基準である4C(重さ・カット・カラー・クラリティ)、内包物について表記されます。

複数の鑑定士・専門機関による鑑定結果が記されます。

費用はダイヤモンドの大きさによって変わります。

1万円前後が鑑定書の平均的な価格です。

個人でも鑑定機関に鑑定書を依頼する事も出来ます。

また、鑑定書はあくまでもダイヤモンド一石に対して鑑定します。

なので、エタニティリングなどダイヤが複数付いているジュエリーには鑑定書は発行されません。(鑑別書は付きます)

鑑別書とは

鑑別書とは鑑定士が本物の宝石かどうかを証明するための証明書です。

石の種類を天然石、処理石、模造石、合成石の4つに分類します。

こちらはダイヤモンドだけではなく、ルビーやサファイアなど色石を含む全ての宝石に発行されます。

こちらも鑑定書と同様、個人で発行するには手数料が必要となります。

(サイズにより異なりますが大体3000~5000円程度)

さらに鑑定書と同じように、重量も表記されます。

そしてホンモノと認められた場合は「天然〇〇」と石の名前が表記されます。

また、鑑別書はジュエリーを紛失した時や品質確認の時の書類になります。

購入先で入手したら保管する事をおすすめします。

これは鑑定書でも同じ役割を持ちます。

ダイヤモンドジュエリーを選ぶときの3つのポイント

鑑定書と鑑別書も良いのですが、ダイヤモンドネックレスやピアス、リングを選ぼうとなるとどういう選び方をしたらいいのか悩みますよね。

そこで、ダイヤモンドジュエリーを選ぶときの3つのポイントを紹介します。

鑑別書が付いている=自分にとって最高の石とは限らない

宝石は大きさ・内包物・色の具合・照りなど、色々な要素があります。

人によって重要だと思う要素がありますので、鑑別書が付いているからと言って自分に合う石とも限らない事があります。

色々なショップを見て、欲しいジュエリーと情報を比較して選ぶことをおすすめします。

ダイヤモンドの4Cで選んでみる

ダイヤモンドには4Cという基準があります。

4Cとはカット・カラー・カラット・クラリティの事です。

鑑定書が付いているから優れたダイヤモンドだと信じ切らないようにしましょう。

4つのうち、どの要素を重要視するかで、ダイヤモンドジュエリーの選び方が変わります。

大きくて形が綺麗なダイヤモンドが欲しいなら、カラットとカットを重要視する・・・等です。

婚約指輪を購入する場合、鑑定書を必ず確認する

結婚指輪は相応の物を購入しようと思っている人も大勢いるでしょう。

その場合、ダイヤモンドの4Cを確認しておきながら、どういった内容か見ておきましょう。

カラーを大事にするか、キャラットを重要視するかで選び方が変わります。

カラーはEかF以上、カットはエクセレント、キャラットは0.5ct以上などといったようにです。

まとめ

鑑別書も鑑定書どちらもダイヤモンドに関する書類ですが、両者には違いがあります。

鑑別書はルビー・サファイア・エメラルドに対しても発行できるのに対して、鑑定書はダイヤモンドのみです。

ただ、これら鑑定書や鑑別書が付いていないジュエリーは全て品質が悪い物というわけでもありません。

証明書の発行費用を省くことで、品質が良く、お手頃なダイヤモンドジュエリーも沢山あります。

ご自身が良いと思ったジュエリーを選ぶのが最良の手だと思います。

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