今や数多ものダイヤモンドジュエリーが市場を廻り、私達もジュエリー・アクセサリーとして楽しんでいますよね。
そういえばダイヤモンドって、本物の価値がある、などといった声も聞くし、一体どんな歴史があるのだろう?
宝石好きな一般人からセレブまで、その美しい輝きから愛用している層は実に様々・・・。
ダイヤモンドのジュエリーが好きな場合、歴史を知るとダイヤモンドへの思いが変わるかもしれません。
今回は、そんなダイヤモンドの歴史を紹介します。
目次
天然ダイヤモンドはどうできるのか
天然ダイヤモンドは、元は炭素(カーボン)であり、その炭素を地球深部の内部にて超高圧・超高温で圧縮して生成されます。
そして地殻変動により地表・地表近くまで押し上げられて出てきます。
そこから出てきたダイヤモンドを人が採取してきたのですね。
現在は、地中を掘る技術はあるものの、かなり深くまでは行けないとされます。
比較的浅い箇所までにあるダイヤモンドを採掘・採取する形ですね。
インドから発見され、始まった
宝石の王様と名高いダイヤモンド、それはインドから始まりました。
正確には、インドの田舎の河川から偶然採取されたことから始まったとされます。
見つかった後、紀元前4世紀ごろから、インドでダイヤモンド取引が行われたとの一説があります。
最初は富裕層・エリートが嗜む石だった
最初は数も限られており、インドの富裕層がかなり独占しており、市場も限られていました。
これも少しずつ変化し、インドのダイヤモンドは西ヨーロッパへ出向くキャラバンによって運ばれました。
ここから、1400年代にはヨーロッパのエリートのためのアクセサリーとしてダイヤモンドも使われました。
1700年初期、ブラジルが産地の一つに
インドでのダイヤモンド供給も減少しはじめ、1700年初期、ブラジルが新たな産地として発見されました。
ある金鉱夫が川砂利をふるいにかける作業の中で、その皿からダイヤの原石が見つかったのです。
そこから、産出量も大幅に増えていき、ブラジルはダイヤモンドの市場を約150年以上支配していました。
ダイヤモンドの主な産出国
1800年代後半、ある探検家は南アフリカで初のダイヤモンド鉱床を発掘しました。
それから1970年になると、世界の主なダイヤモンド原石の産出国はザイール(現コンゴ民主共和国)、南アフリカ、旧ソビエト連邦となりました。
また、1982年にはボツワナの新鉱山(Jwaneng鉱山)が、世界のダイヤモンド生産地として加わりました。
高品質なダイヤモンドを世界中でも多く産出したことから、当時ボツワナはダイヤ産出国として第3位まで上がりました。
そして世界のダイヤモンド採掘も変わりはじめ、1985年にはオーストラリアに産出源が発見され、2000年にはカナダ北部に新鉱床が発見されました。
1866年には、南アフリカでダイヤモンドが発見されており、現代のダイヤモンド市場のストーリーは、その時代のアフリカ大陸で始ったことが原型となります。
また、De Beers Consolidated Mines Limited(デビアス合同鉱山株式会社)も1888年に設立され、デビアスは南アフリカの鉱山でダイヤモンドを採掘し始めました。
そして1900年には、デビアスがダイヤモンド原石の世界生産の約90%を支配するようになりました。
南アフリカの産地は多くのダイヤ関連産業に影響を与えた
南アフリカの産地では、ダイヤモンド採掘が地表・表面から深い地下に移行していました。
産出量も低く、コストも莫大でしたが、採掘技術の開発が進みました。
そのため、カッティング・ポリッシュ技術も進歩し、コスト削減・完成石の外観を向上させる事に繋がりました。
1870年代、ダイヤモンド原石の年間生産量は、100万カラットを下回っていましたが、1920年代には、300万カラットほどに上昇。
さらに50年後、年間生産高が5000万カラットに到達し、1990年代には年間1億カラットへ上がりました。
市場は1990年以降大きく変わった
この1866年の南アフリカにおけるダイヤモンド発見と、デビアスの動きにより、市場は1990年以降変化を起こしました。
この1990年代は、次々と新しい原産地を生み出し、カッティングセンターにも大きな成長をさせました。
今日ダイヤモンドが本格的に市場を廻るまで
ダイヤモンドが市場に入るまでの経路は、デビアスからだけではなく、複数のチャネルから市場へ入っています。
また、市場への経路は変化しましたが、ダイヤモンドは鉱山からカッティングセンターを通過されるのは変わりません。
そして顧客へと小売りされていくのですね。
ここまで、歴史を羅列しましたが、ダイヤモンドは何世紀にも渡って高い価値が認められ続けています。
時が経つにつれ、幅広い分野の学者の研究もされています。
それにより、新たなダイヤモンドの産地の予測もしやすくなりました。
昔は一部の人達しかダイヤモンドを嗜めませんでしたが、市場が発生し、大きくなるにつれ幅広く人々に渡りました。
現代、ダイヤモンドは宝石店舗のショーケースに並べられるまで、多くの道を経てきています。