黒い宝石といえば、ブラックダイヤモンドとオニキスまたはブラックスピネルですよね。
ただ、両者とも黒い石で外見がとにかくよく似ています。
ブラックダイヤが欲しいと言っても偽物を渡されてはたまりませんよね。
宝石のプロじゃないと分からないのかな?と思うこともあるかもしれませんが、実は簡単な見分け方があります。
今回はブラックダイヤモンドとオニキスの違いと、簡単な見分け方を紹介します。
目次
ブラックダイヤモンドとオニキスの簡単な見分け方
では、ブラックダイヤモンドとオニキスの簡単な見分け方について、早速見ていきましょう。
背景を黒にしてみるとわかりやすい
実は両者の見分け方は簡単です。
とはいっても1カラットぐらいの大きさでないとややこしいかもしれません。
その見分け方とは、黒色の布などを背景にして両者を見比べてみること。
黒色が背景ですと輝きが強い方がブラックダイヤモンドだとわかります。
なぜならオニキスの場合、反射が弱めのため、背景が黒に同化してしまいますよね。
ダイヤモンドなら反射が強いため、黒色の背景にすると輝きを発揮するからです。
ちなみに背景が白色ですと、本当にぱっと見では見分けにくくなりますよ。
ただ、それも石を一粒一粒見ていくと両者の違いが分かるので、それを次に紹介します。
ブラックダイヤモンドの輝きが強い理由とは?
ブラックダイヤモンドの輝きの強さの理由とは「カット面の鋭さ」にあります。
まずオニキスですが、少しファセット(簡単に書くとカット面)に丸みがあり、シャープではなく緩めになっています。
モース硬度が7ですので、ダイヤモンドより柔らかめ。
続いてブラックダイヤですが、こちらはファセット稜線がくっきりしています。
これはダイヤモンドが硬いため、鋭いカットになるのです。
ブラックダイヤモンドとオニキスの比較画像を掲載します。
もちろんモース硬度は最高の10。
シャキッとして鋭い輝きを見せますよ。
吸い込まれるような黒い輝きのジェムストーンなら、オニキスが最も黒々とした印象です。
また、似た黒い宝石として「ブラックキュービックジルコニア」の画像も用意しました。
ブラックキュービックジルコニアとオニキス、ブラックダイヤモンドをそれぞれ比較してもこんな感じになりました。
三つ並べるとこんな感じで、やはりカット面の違いが出ていますね。
人造石であるキュービックジルコニアのモース硬度は8~8半で、ダイヤと比べてもカット面の鋭さに違いが出ました。
ちなみにモース硬度9のエメラルドをカットしても、ダイヤモンドほど鋭いカットにはなりません。
9と10は1だけ違うのですが、1ほど違うのがポイント。
まとめ
今回はブラックダイヤモンドとオニキスの違いと見分け方について紹介しました。
あとはブラックキュービックジルコニアと他2石の比較画像も掲載しました。
黒い宝石には他にもヘマタイトや黒翡翠、ブラックスピネルもありますが、代表的なのはブラックダイヤとオニキスではないでしょうか。
これらの宝石で良く似た外見・同じ黒色でも、必ず特性が違います。
ブラックダイヤモンドは透明系のダイヤモンドと同じように非常に硬いですので、硬度や反射率もオニキスと段違い。
そのため、他の黒い宝石と比べて強い輝きを放ちます。
なおインターネット通販では画像のため、ほぼ同じに見えがちですが、店舗にて実際に手に取ると質感や輝きを目の前で楽しめますよ。